濃度計算フォーム
解説
今回の濃度計算は水にある濃度(%)の薬品(食塩水)を入れ、ある濃度の薬品(食塩水)を作る為には薬品(食塩水)をどの程度いれるかといった計算です。
今回も分かり易いように食塩水として解説します。
この濃度計算で着目するポイントは、「入れる食塩水の食塩の重さ」と「混ぜた後の食塩の重さ」は同じだということです。
ここで、前回説明した公式が役にたちます。

「入れる食塩水の食塩の重さ」は入れる食塩水の重さをXとすると、「X × 入れる食塩水の濃度/100」となります。
次に「混ぜた後の食塩の重さ」は「(混ぜる前の水量 + X)/ 混ぜた後の濃度/100」です。
先に説明したように、「入れる食塩水の食塩の重さ」と「混ぜた後の食塩の重さ」は同じなので、「X × 入れる食塩水の濃度/100」 = 「(混ぜる前の水量 + X)/ 混ぜた後の濃度/100」となり、この方程式からXの値を導きだせば「入れる食塩水の重さ」が分かります。
では例題に沿って計算していきましょう。
例題 水量900gの水に濃度10%の食塩水を入れて、濃度1%の食塩水をつくる為に必要な食塩水は何gか?
「入れる食塩水の食塩の重さ」は「X × 10/100」であり、「混ぜた後の食塩の重さ」は「(900 + X) × 1/100」です。
「入れる食塩水の食塩の重さ」と「混ぜた後の食塩の重さ」は同じなので、「X × 10/100 = (900 + X) × 1/100」が成り立ちます。
まず両辺に×100を行い
10X=900+X
9X=900
X=100
よって、必要な食塩水は「100g」であることが分かります。計算フォームでも同様な答えが得られるはずです。