
こういった不安に答えます。
本記事の内容 → 自律神経失調症とパニック障害の説明
・自律神経失調症が原因でパニック障害をひき起こす
・過度な不安がパニックをひき起こす
・パニックを克服するには、不安を感じる事象に慣れ安全であるという経験を積むこと
この記事を書いている私は、自律神経失調症を20年以上患っています。
実際に、自律神経失調症でのめまいや動悸が原因でパニックをひき起こしたことが何度もあります。
私が #自律神経失調症 を発症して、一番辛い症状は目眩からの、パニックです。
目眩や立ちくらみが酷くて、運転中に意識を無くすのではないかという恐怖から、動悸が酷くなり、冷や汗をかき、パニックになります。こういった恐怖心から、運転を遠ざけるようになり、外出が減っていきました。
— らくだ@ちょいくら スポーツジム10ヶ月 (@ChoikuraBlog) January 28, 2020
自律神経失調症でパニック障害が起きる原因
私の自律神経失調症の主な症状は「めまい」と「動悸」です。
これが、ほぼ24時間起きている状態が数年続きました。
この「めまい」と「動悸」が酷いとどのような精神状態になると思いますか?
「このまま、意識を失うのではないか?」という不安に押し潰されそうになります。
この「不安」がパニックをひき起こします。
その場面が「休むことが出来ない状態」であればあるほど、この不安は大きくなります。
例1「高速道路での運転中」
「今、意識を失ったら事故を起こしてしまう」という不安。
例2「満員電車で立っている時」
「今、意識を失ったら電車を止めることになる」という不安。
この不安が大きくなり限界点を突破すると、動悸・めまいが普段以上に酷くなり、呼吸さえも危うくなります。
このような状態が、私の経験から語れる「自律神経失調症からのパニック障害」です。
私の自律神経失調症の症状の中で一番辛いのがこのパニックです。
長距離ドライブはまさに死に物狂いといった感じで、当時は精神と体力をすり減らしながらの運転となっていました。
過度な不安がパニックをひき起こす
医学での病名としては、自律神経失調症とパニック障害は違う病気になります。
では、本来のパニック障害とはどのような症状か?
パニック障害とは、突然起こる激しい動悸やめまいといった体の異常が発生し、このままでは死んでしまうのではないか、というような強い不安感に襲われる病気です。
パニック障害は「突然起きる発作」が多いようです。
脳が漠然とした不安を受け取り、体に警報を出した結果、パニックのような発作が起きてしまうのではないかと言われています。
そして、一度でもパニックを起こすと、そのパニック体験が脳内にインプットされ、同じシチュエーションになった場合に、過去のパニック経験がフラッシュバックして、再びパニックをひき起こすことになります。
本来のパニック障害も、自律神経失調症からのパニックも、過度な不安に精神が脅かされ、そのプレッシャーに負けた時に発症するものなのです。
もちろん、人によって症状は様々ですが、どちらのパニックも「いかに過度な不安を感じずに生きることが出来るか」が大事になることは間違いありません。
パニックをひき起こ原因である「不安」に勝つには経験を積むしかない

普段の生活の中でパニックを引き起こさずに生きていくにはどうしたら良いか?
私の経験から言えることは、不安になる事象(例えば、車の運転や電車)に慣れ、その事象が安全であるという事を経験し脳内にインプットするしかありません。
単純ですが、これしかないと思います。
例えば、車の運転が不安であるならば、毎日車を運転し経験を積みます。
経験を積むことで、脳内にインプットされている、「車の運転=危険」という情報が、「車の運転=安全」に上書きされます。
私は車で高速道路を運転する事が不安でたまらず、たまに高速道路を運転してみると、めまいと激しい動悸に襲われ、とてもとても運転を続けられるような状態を保つことは出来ませんでした。
ですが、週に1回、2回、3回と少しづつ高速道路での運転回数を増やしていくと、徐々に精神が慣れ始め、高速道路での運転に不安を感じる回数が減っていきました。
このことは、自律神経失調症が治ったというわけではなく、定期的に高速道路を運転することで高速運転に慣れ、「高速道路の運転=危険」という脳内にインプットされた不安情報が「高速道路の運転=安全」に上書きされた結果であると言えます。
パニックを引き起こさないようにするには、自分が安心出来るテリトリーを少しづつ増やしていくしかないのです。
パニックの発症を恐れ、パニックから逃げるために安全な家の中に引き籠っているだけでは何も解決しないということです。
まとめ:自律神経失調症とパニック障害【20年患った経験談】
自律神経失調症とパニック障害の関係をまとめます。
・自律神経失調症が原因でパニック障害をひき起こす
⇒自律神経失調症の辛い症状がパニックを引き起こす不安要素になる
・過度な不安がパニックをひき起こす
⇒「このまま意識を失ってしまうかも」といった不安に精神が押し潰される
・パニックを克服するには、不安を感じる事象に慣れ安全であるという経験を積むこと
⇒自分が安心出来るテリトリーを少しずつ増やしていく
パニックは本当に恐ろしい問題です。
不安な感情を自分自身でコントロールすることが極めて難しく、「パニックを起こしてはいけない」と思えば思うほど、不安に飲み込まれてしまいます。
だからといって、パニックの発症を恐れ、家の中に引き籠っているだけでは絶対に克服出来ません。
少しずつ、ほんの1mmでもいいので、前に進み経験を積みましょう。
その僅かな経験が、少しずつ大きくなり、心の安定に繋がります。
この記事を書いている私もパニックを完全に克服したわけではありません。
諦めずに一緒に頑張りましょう!
