
風邪をこじらせて病院で診察してもらい、抗生物質を処方されたことありませんか?
私の場合、この抗生物質を飲むと極度の下痢に陥ります。
これって、抗生物質の副作用ってやつですよね。でも、医者からは「抗生物質必ず飲み切ってくださいね。」と言われたりします。
でも、皆さんご存知ですか?この抗生物質って風邪には効果が無いことを!
風邪の原因はほぼウィルスですが、ウィルスには抗生物質は効きません。
抗生物質が効くのは「細菌」です。
ウィルスで有名なのは、インフルエンザウィルスやノロウィルスですね。
一方、細菌といえば、大腸菌や結核菌が有名でしょうか。
確かに、インフルエンザにかかったら抗生物質なんて出ませんよね。
いやいや、「過去に何度も風邪で抗生物質が処方されたことあるよ!、実際に良くなったし」と思う方は沢山いるかと思います。
実はこれって、日本人の抗生物質に対する間違った知識なんですね。
日本人のほぼ半数が誤解している「抗生物質」の効果
内閣府が今年の10月に、抗生物質等の抗菌薬に関する世論調査の結果を発表しています。
それによる、「抗生物質が風邪やインフルエンザなどの原因となるウィルスには効果が無い」ことを理解していたのは、37.8%だそうです。
一方、EU諸国の方々の60~70%は理解しているとのこと。
これは、驚くべき結果ですよね。
いかに日本人が抗生物質に対して誤った理解をしているかが良く分かります。
抗生物質を飲めばすぐに風邪が良くなると思い込み、下痢などの副作用を我慢しながら飲んでいたのに、実は全く効果がないという悲劇。
しかも、お金を払ってますからね。
そもそも患者だけではなくて、医者さえも抗生物質の効果を勘違いし、処方しているということです。しかも、この事実は、近年明らかになったものではなく、医学の世界では昔からの「常識」というのだからダブルで驚きです。
抗生物質は風邪に効果は無いのに、なぜか風邪は治るという風潮
では何故、医者さえもこのようなかん違いを起こしているのか?
それは、日本に古くから伝わる格言「病は気から」が原因だと思います。
風邪で医者にかかったら、まず処方されるのが、解熱剤や咳止め。これにプラスして抗生物質が処方されるのですが、この抗生物質って単語だけで効きそうな感じしますよね。
それで、抗生物質を飲んだから早く治ったと多くの人が言っているのであれば、医者としても「とりあえず処方しとくか」ってなるんじゃないでしょうか。
実際は風邪に対する特効薬というものはなくて、解熱剤にしても咳止めにしても、症状を和らげたり、人体がウィルスに抵抗するのを助けたりするだけです。
また、抗生物質はウィルスには全く効かないのですから、医者にかかって早く治ったと思うのは、ほぼほぼかん違いであり、人体の免疫力がウィルスに勝ったタイミングとたまたま同じになっただけだということです。
風邪にかかったその日に医者にかかるという人はあまり居ないでしょう。だいたい、3日から7日後くらいではないでしょうか?
それだけの期間があれば、実のところ風邪は人体の力で治りつつあるということです。
いや、「病は気から」を考えるのであれば、医者に行って抗生物質が出たという安心感から、治癒が早まったという見方も出来ます。
要は、抗生物質は風邪に対して「気持ち」の面くらいにしか役に立ってないわけです。
抗生物質の最も危険な副作用「薬剤耐性菌」の出現

抗生物質を飲むと、下痢などの胃腸障害、皮膚障害、全身の倦怠感といった副作用が現れます。
風邪にはほぼ効果がないのに、副作用に苦しむことになるのですから、百害あって一利なしといっても過言ではないかもしれません。
そして、抗生物質の服用で最も恐ろしいと言われているのが、「薬剤耐性菌」の出現です。抗生物質は体内のあらゆる細菌を死滅させますが、生き残った細菌は抗生物質に対する耐性を持ち、抗生物質の効かない「薬剤耐性菌」となります。
この「薬剤耐性菌」が体内で増殖し、悪さをしだしたら手に負えません。
なぜなら、死滅させる薬が無いからです。
細菌は人から人へ伝染します。ということは、自分だけではなく、他人にも被害を及ぼすことになるのです。
これらのように、風邪程度で抗生物質を処方されることは、風邪に対して効果が無いだけではなく、自分や周りの人の健康を脅かすリスクがあることを理解していなくてはなりません。
先に述べたように、日本人は抗生物質の効果とリスクに対する理解力が著しく低いということ、そして、それを承知で風邪程度で抗生物質を処方する医者が存在するということです。
医者だから100%信頼するのは間違い、自分の身は自分で守る時代。
風邪程度であれば、自分の体の免疫力や体力でいくらでも回復出来るよということ。
そして、医者から処方された薬を100%信頼することを止めて、抗生物質が出ているのであれば断る勇気を持つことです。
無意味な抗生物質はお金も健康も失うことになりかねません。
大袈裟な話ではなく、現代社会は「知識が無い人」が損をして、「知識がある人」が得をする構図が顕著になってきています。
今回の抗生物質の事だけではなく、税金、保険、投資、格安スマホ、キャッシュレス決済など、利用するだけで、年間数万円以上節約出来ることがありふれています。
少し調べるだけで、誰もが手にすることが出来る「お得」を逃している人が沢山いるわけです。
これは単純に「知識の差」と「実行力の差」です。
こういうことって、学校では絶対に教えてくれません。
自分の身は自分で守る。
自分のお金は自分で守る。
その為には「知識を深め、実行する」これだけです。
ちなみに余談ですが、本記事で「病は気から」という言葉を使いましたが、2018年のサッカーワールドカップで日本代表として活躍した宇佐美選手は、「病は脇から」と勘違いしていたそうで、少し具合が悪くなると、脇の下を押さえていたそうです(笑)
一流アスリートのこういった逸話は大好きです。
まとめ:抗生物質で下痢 風邪に抗生物質は効かないどころかリスクが高い事実

・抗生物質に効果があるのはウィルスではなく細菌
・風邪の原因は9割方ウィルス
・ウィルスが原因の風邪に抗生物質は無意味
・日本人は抗生物質に対する理解が低い
・風邪に抗生物質は効果が無いのに処方する医者も存在する
・抗生物質を飲むことで、「薬剤耐性菌」という抗生物質が効かない細菌が増殖するリスクがある。
そもそも、風邪をひかない強い体を持てばいいのです。
その為にはやはり筋トレですかね(笑)