
勉強道具におもちゃにゲーム、全く片付けられない子供を見てついつい声を荒げてしまったりしていませんか?
また、なんでウチの子供は「こんなにだらしがないのか」と悲観してしまったりしていませんか?
子供が「片付けなかったり」、「だらしがなかったり」するのには、ある2つの理由があります。この理由は「親(あなた)」の行動が深く関係してきますので順番に解説していきます。
片付けられない子供 原因はこの2つ
子供が一向に片付けられるようにならない主な理由は以下の2つです。
1.最終的には我慢できない親(あなた)が片付けてしまう
2.家庭以外の場所で片付けられない事が原因で痛い目にあったことがない
1.最終的に我慢できない親(あなた)が片付けてしまう
家の中がゴチャゴチャしていて片付いていないとイライラしてしまいますよね。
子供に「片付けなさい」といくら言ってもなかなか片付けることをしませんよね。
私は家の中が片付いていないとイライラしてしまいますので、この気持ちは痛いほど分かります。
でも、このイライラに負けて子供が出しっぱなしにしている勉強道具やゲームを親が自分で片付けてしまっていませんか?
そうです。「結局親が片付けてしまう」
この行動が原因で片付けられない子供になってしまっているのです。
大人でもそうですね。実家暮らしで苦労せずにご飯が出てくれば「働かなくても大丈夫」と妄信していまいますよね。
これが子供であれば尚更です。
親の小言というものに子供はいつしか馴れてしまいます。いくら「片付けろ、片付けろ」と言われようと次の朝には親が片付けてくれている毎日が日常になれば、子供はいつしか片付けることを全くしなくなってしまいます。
子供が片付けをしないで部屋の中がゴチャゴチャになっていたとしても、親はそれに負けてついつい自分で片付けてしまうことを我慢しましょう。
子供が片付いていない状態を「不便」と認識すれば自ら片付け始める日が来ます。子供は自分から行動した事に関しては、親が思っている以上に拘りを持って全うします。
ある意味「我慢比べ」になってしまいますが、自分の子供が自ら行動してくれることを信じましょう。
また、ここでひとつ注意点ですが、子供が片付けないからといって、片付けなかったおもちゃやゲームを罰として捨ててしまうことは絶対に止めておきましょう。
こういった懲罰の効果は一時的であり長く続くことはありませんので。
2.家庭以外の場所で片付けられない事が原因で痛い目にあったことがない
片付けられない子供にとって、自分の勉強道具さえもどこにあるのか分からなくなるなんてことは、よくあることです。そしてこの時親は、一緒に勉強道具を探してその日子供が学校で困らないように手助けをしてしまいます。
この親の行動もまた片付けられない子供になってしまう原因です。
もし親が勉強道具探しを手伝わずに子供を放っておくとどうなるのか?
子供は探すことに時間がかかって学校に遅刻するかもしれません。
あるいは勉強道具を持たずに学校に行って恥をかくかもしれません。
こういった片付けられないことが原因で負った「痛い目」が子供を成長させるのです。
特に家庭以外の学校や塾で負った「痛い目」は子供にとって相当なダメージとなり心に残ります。
次からはこういった事がないように徐々に改善をしようと子供なりに努力をします。
親の子供が困らないように行う手助けというものは、子供の成長を妨げるものであることを認識し、親はとにかく手助けすることを我慢しなければなりません。
片付けられない子供を卒業した私の例
かくゆう私も小学生時代「片付けられない子供」でした。
学校の机の中もゴミだらけでとても教科書が入るスペースさえもありませんでした。
そして、その学年が最後となる終業式の日、私はまさに「痛い目」にあうことになるのです。
終業式はその学年最後の日ですから当然のように机の中を綺麗にして明け渡すことになります。しかし、私の机の中はゴミだらけです。
とてもクラスメイトや先生の前でゴミ出しするわけには行かずに、そのまま放置する作戦をとりました。
しかし、当然の如くその安易な作戦は失敗に終わり、友達や先生の前で赤っ恥をかくことになりました。そして、その先生はみんなの前で「立つ鳥跡を濁さず」ということわざを教えてくれました。
立つ鳥跡を濁さず → 立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒め。
私はあまりの恥ずかしさと自分の不甲斐なさに後悔し、顔を上げられず下を向きながら先生の説明を聞いていました。
これが私にとって「片付けられない子供」から卒業した「痛い目」です。あれから30年以上経過した今でもこの日のことは鮮明に覚えていますね。
まとめ:なぜ?片付けられない子供 その原因は親の子を思うが故の2つの行動

子供が一向に片付けられるようにならない主な理由は以下の2つです。
1.最終的には我慢できない親(あなた)が片付けてしまう
2.家庭以外の場所で片付けられない事が原因で痛い目にあったことがない
子供が片付いていない状態を自分自身で「不便」に思うこと。
子供が片付けられないことが原因で「痛い目」にあうこと。
これらを経験すればほぼ「片付けられない子供」から卒業出来ます。
親としては我慢が続くことになりますが、イライラせずに長い目で見守ってあげましょう。